細見 博子
まずは摩訶不思議な世界に引き込まれ、そしてクスっと笑ってしまいます。
ガラスと金属からできた動物たちは、一体が20〜40センチと比較的大きく、それぞれに意志と感情が吹き込まれています。
ツタなど、植物を装飾に照明器具を制作しているアーティストですが、動物は念願のモティーフだったようです。
でも具象化したいと思えば思うほど難しいテーマだったとのこと。きっかけは、エジプトのリビア砂漠に旅した時、フラワーストーンに出会ったことでした。
「蛙の背中にのせてみよう!」と思いたち、それから今の動物シリーズが始まりました。
”吹きガラス”と、ガラスの塊を溶かして形を作っていく”ソリットワーク”でガラスのパーツを作ります。それに溶けた錫と鉛の合金で作ったパーツを、ハンダごてなどを使ってさらに付け加えフィニッシュします。
パーツ制作は溶けて熱いため、直接手を触れることなく、空中で仕上げられるのですが、それぞれの動物の感情の機微が、関節・指先に至るまで、高度なテクニックで表現されています。
『動物は大好きだけど、さわれない』という細見さんに、そのルーツをみる想いです。
”カッパの背中が普通の甲羅じゃつまらないから蛙にしちゃおう、、”
”鶏のとさかが普通じゃつまらないから金魚にしちゃおう、”
と、いつも洒落た笑いを制作のかてに、面白がって作品づくりをしているアーティストです。
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