2010.8.28 [sat.] - 9.7[tue.]
工藤和彦さんの陶器は、粉引の仕上げながら軽く丈夫で、おまけに醤油などが染みる心配がありません。
自ら掘ったきめの細かい原土を、ぎりぎりまでしっかり焼くことで、この安心感のある硬い質感が得られるそうです。もちろん釉薬の灰も自分で作ります。 また、蹴ろくろでひとつひとつていねいに成形されたフォルムは、“気負い”や“てらい”のない、使いやすい器です。
「最近、焼き物としての土の質感にこだわりがあります。モノとしての存在感、匂いたつような風情など。視覚的な印象だけではない、永い伝統のなかで培われた土もの特有の魅力をしみじみ感じます」と。
作陶生活の一方で、N.P.O.活動として、知的障害者との関わりやアウトサイダーアート展の開催にも多大なエネルギーを注いでいる工藤さん。
ここにきて改めて、自らがモノを生み出すという意味合いを、自分の時間軸として捕らえ始めたようです。
「淡々とした制作のなかで、将来に繋がるようなものが作れたらいいなと思います。自分に飽きないように居たいです」
薪窯での制作も可能になり、いろいろな試みも始まっているそうです。
今回の個展では、盛り込みに使う八寸の鉢、皿のバリエーションにひと工夫とのことですが、もちろんいつもの日常使いの器が多々揃います。
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2010.9.9[thu.] - 9.19 [sun.]
ガラスと金属を素材としたその作品は、摩訶不思議な生き物です。
細見博子さんは、この自然界に存在するあらゆるモノを、彼女の想像力をもって果てしなく、滑稽に、平和に関連づけていきます。
“カッパの背中が普通の甲羅じゃつまらないから、蛙にしちゃおう、、、”
“鶏のとさかが普通じゃつまらないから、金魚にしちゃおう、、、”
果ては架空動物シリーズ “ぬめり魚” “トリノサウルス”など。
コンセプトは『ただ単に具象を表現するのではなく、自分だけの世界観の生命の系譜を表現していこうと思っています』とのこと。
細見さんの制作行程は、まず「吹きガラス」と、ガラスの塊を溶かして成形する「ソリットワーク」でガラスのパーツを作ります。それに錫と鉛の合金で作った溶けたパーツをハンダゴテなどを使って組み合わせ、立体に仕上げていきます。 制作過程では素材は常に溶けていて熱いため、直接手を触れることなく立体化されるのですが、それぞれの生き物のしぐさや感情までも、高度なテクニックで表現されています。
今回のテーマは ーBOTANICALー
「動物の世界なんだけど、体にキノコみたいな植物系が生えていくような、森の中のイメージです。自然界の混合や増殖をテーマに制作してみました。D.M.作品は羊ですが、耳はカタツムリで、体に植物が繁殖しています」
「それぞれの生き物同士の関わり合いも含めて、平和的な物語が伝わればと思っています。絵本の立体バージョンが創りたいのです」とも。
新たなる細見さんの世界。楽しみです。
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