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鎌田克慈 展 Katsuji Kamata 乾漆

2010.3.9 [tue.] - 3.18 [thu.]

薄くシャープな今様のフォルムに、伝統ある漆特有の色あいが印象に残ります。
鎌田克慈さんの漆器は、すべて“使う”ことを目的に制作されています。

「ガラスや焼き物の素材が持っている、微妙に揺らいだラインがとてもきれいで好きです。漆でそれを表現するには、乾漆の技法しかないと思って選びました。木の素材では出せないカタチを追っかけていたら、副産物としてこの薄くて軽い器に至りました。奇抜ではなく、使いやすい日常の器を作りたいと思っています」

今どきの料理を意識して、皿類のバリエーションを広げて制作している鎌田さん。
また、乾漆での成形後、“木”の高台を後付けするなど、手をかけ、使いやすさにも考慮した器作りをしています。

「僕にとって、漆を塗って器を作ること、サーフィンをすること、オフロードバイクに乗ること、その他、サッカーをすることや友達と飲みながら語り合うこと、、、。すべてが欠かせないものであり、どれが上でも下でも無いんです」

地味で、陰気で、単調な仕事と言われがちな “漆芸”というジャンルのなかで、「自分は“幸せ”を感じながら仕事をしています」と、言い切る鎌田さん。
素材を意識し、フォルムという自分の美意識にこだわる若手の漆芸作家です。
サボア・ヴィーブルでは初個展。楽しみです。

鎌田克慈HP  



 
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東 日出夫 漆工芸 展 / Hideo Azuma 漆

2010.3.20 [土] - 3.28 [日]

厨子と酒器(乾漆)          協力:ギャラリー厨子屋

ふとした日常の中で、亡き人と「語り合う」ことを「仲介するもの」となるもの。
仏壇然としているのではなく、普段は、お洒落でオブジェのように、、、、、と。
ここ数年、東さんは、”今どきの厨子”に想いを込めています。
また乾漆の漆器に”落書き”表現のぐい呑みや、鎌倉彫を施した新作の小椀など
日々を楽しむ器も。「工芸」という技術の領域と「アート」という表現の領域を併せ持つ、
東さんならではのメッセージがいっぱいです。


東日出夫さんが創り出す漆器は「カッコいい!」という賛辞が似合うかと思われます。
意外性、独創性、かつ伝統、技。
そして、なによりその装飾表現は、アートという自由な感覚を呼び覚まします。

長い歴史を持ち、ストイックな印象が強い「漆芸」の世界のなかで、東さんは常に、業界という領域に呑まれることなく、個人の仕事として革新的な意識で制作し続けてきました。
名門である“博古堂”で鎌倉彫の修業をし、現存する現代美術のアーティストの個展を巡り、吉本隆明を始め評論を愛読し、、、と。

サボア・ヴィーブルと東さんとのご縁は25年余りになりますが、今回はお互いの想いを込めた『厨子』をテーマの展覧会です。

東日出夫さんからは、、、
「市場原理でこぼれ落ちてしまった“装飾”という心的領域を、鎌倉彫の出身であるが故に担うことになったが、厨子という素材は、正当に、そして自然体で制作でき、その意味でとても幸運な巡り合わせだと感じています」というメッセージを。

そしてサボア・ヴィーブルからも、、、
「亡くした人への“祈りのかたち”は、個人個人の日常です。インテリアとしての『厨子』も、自分のお気に入りでありたいと思いませんか?」との提案を。

器としての乾漆のぐい呑みも、併せて出品されます。
ぜひ『厨子』の作品も手に触れてご覧いただければと思います。

東 日出夫HP  


 

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