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2009.11.12 [thu.] - 11.19 [thu.]
生田真弓 乾漆展
-うるしごごろ-
「心に浮かぶイメージを漆で生み出しています。
室内で使い楽しむ漆、身につけ持ち歩く漆、、、
あたたかく寄り添う存在を目ざして」
大学では建築学を学び、卒業後は庭園設計の仕事に従事。
でも、頭だけでなく、手を使い、感覚をじかに落とし込めるようなものづくりがしたい…という気持ちが強くなり、生田さんは漆芸作家の道に転向することに決めたそうです。
「手の感触をたよりに、モノを生み出してみたい、、、。あえてモノを生み出したいと思う作者の心を伝えたい、、、。生まれたての生き物のように、出会う人の心に清々しく響くことを願っています。日々愛でられ使われることによって、その人の生活が明るく生き生きと変わっていくことがあるんだったら、うれしいです」
日々の生活の中で重宝がられた長い歴史がありながら、あまりにも特殊な印象に遠ざかってしまった漆。
使い込むほどに艶を増し、味わい深くなる漆の永遠性を背景に、生田さんは、今までの「漆だから作るもの」という概念にとらわれず、新しいアイテムの作品制作を続けています。
「やっと、自分にとって漆が軽やかな存在となりました。素材の可能性を探るだけではなく、自分が創りたいものの気配を、漆という素材の力を借りることで、より近づけている、、、という感じです。漆の素材が醸し出す、生きものとしての力とファンタジーを改めて感じます」と。
『乾漆』という、思いどおりのフォルムを可能にする技法を選んだ生田真弓さん。
美しいカタチを追いかけ、“伝わりたい”という一心で、使われることを願って作られた出品作です。
思いがけない珍しいアイテムにも挑戦。多くの可能性を秘めた、楽しみな漆芸作家です。