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2009.5.16 [sat.] - 5.24 [sun.]
さよならさよならきみの僕
― レアリテと僕との間で ―
立花英久は、映像をつくるひとである。
英久がつくった映像には、人物が映っている。けれど、
だいたいが光がちょっとしか当たらない暗いところに
人物は、いる。だから、人物の動きは、見えにくい。
しかも英久は、そんな暗いところでも人物をちょっと
しか動かさなかったりする。よおく見てないと気づか
ない動きだったりする。
動物は、動くというのが当たりまえだけど、英久は、
人物のなかにあるココロの動揺を表現しているように
思える。
今回、英久は、塑像をつくっている。
塑像は、ふつう動かない。
膝がすこし曲がってしまった肩を落としたひと。
英久がつくるいびつな体型をしたぎこちないポーズの
塑像は、映像のひとコマを抜き出した静止画像ではな
い。
ぼくも知っているあのひと、あの匂い、あの気持ちを
思い出す。そして、ぼくは、動揺しているのだ。
立花文穂(アーティスト)