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2008.11.18 [tue] - 11.24
―ときをひらく―
質感とフォルムの造形の美しさを感じさせる陶芸作品。
“使う”ことに対し、行き届いた心遣いとセンスの良さを感じさせる器。
それぞれに異なるコンセプトのもと、この両極の制作を続けているアーティストです。
その制作過程は、彼女のゆったりとした話し口調や所作そのままです。
まるで、土と語り合っているかのように、ゆっくりと、自然のリズムに逆らうことなく、型に押し付けたり、切って広げたり、ちぎったり、削ったりと、、、。
土の持ち味が、焼き物として美しく存在することを願って、彼女の冷静な手助けが繰り返されます。
ロクロ成形はしないぶん、土肌をそのまま最終表現にしたいとする意図もあって、釉薬で覆いかぶせることもしません。
「ひょっとしたら、私には粘土に対する愛がないのかもしれないと思っています」と自己分析する梶さん。
素材として出会った“土”は、彼女にとって、内面の純粋な想いを吐き出す手がかりのようです。
「アトリエの机の前に座って、経験の集積である土に触れた瞬間、日常事としての脳の記憶が、表現者としての私を、宇宙の一部にしてくれているようです」
2年前にドイツ、そして今年はエストニアと、海外のワークショップでも制作しています。
『土を焼く』という自分の仕事に、本質的な価値を見出そうと、静かにエネルギーを燃やし続けているアーティストです。
ストアコラムのカテゴリー『つくる・人』 ぜひご覧下さい