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March

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及川みのる 展/Minoru Oikawa 陶器

2008.3.29 [sat] - 4.6 [sun]
土鎮玩具

「ヤオヨロズの神を、身近な存在である“人の顔”を借りて、表現してみたいと思っています」

「仏師になりたいと思っていました。仏様を彫る人のように、自然の素材からカタチを見い出したいと願っています。轆轤をひいた後、土を貼り付け、顔に見えてきたところから完成に向かいます」

「玩具(おもちゃ)は、学生の頃からのテーマです。美しいと感動してもらうより、ゲラゲラ笑って喜んでもらえることの方が好きです」

自由にイマジネーションを広げられる素材として、“土”を選択した及川さん。
陶芸=器という一般の感覚に馴染めず、多くの葛藤や悩みの末、ついに昨年、初個展をサボア・ヴィーブルで開催。
作品を発表したことで、なにかが吹っ切れたようです。
「全く受け入れない人もあるけれど、吸い込まれるように魅入ってくださる人もある。これで良いんだ、、、と。やっと、自分が制作していく意味に納得がいきました」

手で触れると、かすかに揺れ動く作品は、初め妖しげですが、ふくよかな頬や妖艶な唇に気を取られているうちに、いつしか現実から遠ざかっていくような感覚におそわれます。

今では差別用語になってしまった“土人”という言葉の持つ響きが好きという及川さん。現代人が知らずうち、当たり前となってしまった物差しや差別などに対する純粋な反抗心が、彼の制作意欲を駆り立てているようです。
今回の個展でも、一体一体に込められた及川さんのメッセージを、感じ取ってくださるとうれしいです。


 

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