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October

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高間智子 展/Tomoko Takama 磁器

2007.10.23 [tue] - 10.30 [tue]

「小さい頃から、木の実の皮を剥いだり、花の蕾みが咲くのを待てず、花びらを全部めくりとってしまう習性がありました。それは、美しいがゆえに触れてはならない、期待と不安が入り交じった、宝箱を開ける時の緊張感と喜びに似ています。しかしながら、全部の皮が剥ぎ取られ、中身だけが顔を出した時、裏切られたような寂しさに包まれます。すべてがさらけ出されたことにより、何かが失われてしまった感覚なのです。“一歩手前で止めておけば、自分が期待した美しいものとして記憶されたのでは、、、”という感情が、作品を創る上で、強い関わりをなしています。」

その作品は、顔料を加えた色泥漿を、何層も繰り返し鋳込むことで、磁器の色層を作ることから始まります。
深さを変えた透光浮き彫りによって表れる色層を生かし、装飾を施していくという、なんとも気が遠くなる制作過程です。

「制作意図は変わらないけど、技術に手が慣れていくということで、感情が薄れていかないように、、、。忘れてしまいそうな初心の気持ちを大切に、あえて小さいものを創ってみました。」と、高間さん。

大きい作品には、それなりの魅力があることを充分知りながら、今回はあえて、手の中で楽しめる日常使いの器や花器に、ご自分の思いを込めてみようというというのでしょうか。
「小さくても、ひとつひとつ、文様もていねいに創りました。技術的に効果が出しにくいと思っていた豆皿などにも挑戦してみました。」

“使う”ということで、より愛着を持ってもらえるモノを、、、
そして存在感のあるモノを、、、と。
ずっと貫いてきた技術と個性に加え、今回は、そんなテーマを自分に課せて制作された作品が揃います。


 

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